安倍首相の「2島プラスα」方向は、極めて危ない前のめりだ。一番騒ぐべき保守層や右翼総が、ほとんど騒がないことに驚いてしまう。
今回も、プーチン大統領に足元を見られて、ひっくり返される。見苦しい。
国益よりも、自分のレガシーづくりにだけ思いが走っているようだ。
これらの報道の中で、歴史的な事実経過がキチンと示されないのが最大の問題だ。
多くの国民は、ロシア(ソ連)に取られたから、返せ、返さない、の話としてしか思っていなし。そんな国策情報しか伝えられていないだ。
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ことの発端は、米国とだけの単独講和、サンフランシスコ平和条約。この条約2条C項で千島列島の放棄がされた。ヤルタ協定の約束だから。
ルーズベルトがソ連に対日参戦をスターリンに要請、その見返りが千島列島放棄。なぜヤルタ協定に。日本の戦争指導者・昭和天皇らが、国体保持のために、敗戦を遅らせたから、ルーズベルトがソ連の対日参戦が必要と判断。原爆を落とされても降伏せず、ソ連参戦でやっと降伏した日本、読みは当たった。
戦争指導者で処罰を逃れたものは、米国の意のままに戦後の日本を動かしている。主要メディアも、ほぼ「右へならい」、基本的な事実を知らせず「歴史」をつくる。千島という固有も名前もでてこない。
歯舞、色丹は北海道一部であり、千島とは関係なくソ連がとった。だから2島返は前提なく返還すべき。同時に、南千島の択捉、国後だけでなく、北千島もロシアは返還すべき。
2島とか4島とか言わず、千島列島と地名で言わないとごまかされる。ここでゴマカシのために「北方領土」という地名でない造語が登場する。
カイロ宣言で戦争によって領土の奪い合いはしないとしており、この新しい国際秩序を守るべきだ。
2島返還された場合、安保条約に基づいて、米軍は基地を置けるだろうから、ロシアは返還しない。開発に関しても、中国の投資で十分、日本の金はいらない。
米国にも、ロシアにも、道理に基づいて主張ができない情けない日本の首相。
歴史的事実と国際法の進歩にもとづいて、道理ある主張をしないと解決しない。なにより、その保障である国民の認識がより良いものにならない。
ちょっと私、「妄想」が過ぎたかな…。