ポケットモンスターは、ピカチュウぐらいしか知らない。
報道されていたポケモンGOを見て、なんでそんなに流行るのか?そんなに面白いのか?不思議でたまらない。
鉄人28号や鉄腕アトム、エイトマン世代としては、当然かもしれない。
21日付「朝日」の「耕論」に、ポケモンGOと社会が載っていたので読んでみた。
3人のインタビューの中で、湯浅墾道情報セキュリティ大学院教授のインタビューが興味深かったので引用しながら紹介したい。
ポケモンGOはGPSの位置情報を使って遊ぶゲームだ。
湯浅氏は「継続的に位置情報を収集することで、その人の暮らしぶりも明らかになってしまいます。−中略− ポケモンGOの場合は、まさにプレイ中の移動履歴がすべて収集されています。例えば移動履歴の中に特定の専門病院があれば、医療情報という機微に触れる情報とひも付く可能性があります。日常生活の動線が把握されてしまえば、子どもが誘拐。ストーカーの危険にさらされるかも知れません」と語り、セキュリティ問題を指摘する。なるほど。
それを自覚しながらGPSを使うことが大事なようだ。技術は、使い方次第で人を幸にも不幸にもする。
ただ、初老に近づきつつある実感から言うと、
カエルやヘビを自分の手で触ったりしたことがなく育った人、柿やみかん等、食べ物を自分で採って食ったことなく育った人。虫や動物、植物を育てたり殺したしたことのなく育った人。転んで手足を擦りむいて血を流した経験があまりない子どもたち、子どもの頃、取っ組み合いのケンカをしたことがない子ども期を過ごした人たち…。…。
仮想現実の拡大に懸念をしながらも、拡張現実(Augmented Reality)についても、なんとはなしの不安を感じてしまう。
人類の幸福感は進歩しているのか?後退しているように思えるのは、老いはじめの思い過ごしか…。