21世紀先進国はオーストリア 里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21)
ユーロ危機と無縁だった国の秘密
知らなったんですが、オーストリアは、相当に健康優良国らしい。
失業率はEU最低の4.2%、一人あたりの名目GDPは49688ドルの世界11位で、日本の17位よりはるかに上だ。
自動車など世界最高水準の工業国日本、もっと上かと思っていたのはわたしの勉強不足だった。
オーストラリアは、北海道と同じくらいの面積に、人口は1000万人に満たない小国です。森林面積は日本の15%ほどらしいけど、日本で生産する量よりも多い木材を生産している。
どうやら林業を中心し、エネルギーも石油や天然ガスからバイオマス燃料に転換したらしい。
化石燃料は年々高くなるし、輸入代金が外国に流れ出る。
でも森林資源の廃材をエネルギーに変えて行けば、再生可能なエネルギーの自給になり、おカネは外国に流れず国内で循環する経済になった。結果、表のように、灯油の価格よりも木質ペットの方が安くなった。
日本では地下エネルギー輸入のために、貿易赤字に転落したが、オーストリアはその真逆だったわけだ。
オーストリアは、憲法で脱原発を明記している。ほーっ。
実は1978年、原発の稼働の是非を問う国民投票があり、反対50.5%、賛成49.5%、わずかの差で、完成したばかりの原発の稼働を禁止した。いいですねー。えらいなー。