サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

食材偽装と国家秘密法

 このところ偽装がやたらと問題になっている。
 高島屋三越伊勢丹など、一流料理店の食材偽装、メニュー表示が問題になっている。
 またヤマト運輸の「クール宅急便」は、常温で仕分けされていたので、温度偽装とう事か。
 不思議なのは、急に多くの会社が偽装を名のりでている事だ。
 みんなが偽装していれば、印象が薄くなり罪は軽くなる? とばかりに、アッチもコッチも、偽装していたことを明らかにし、謝罪会見をしている。
 どうやって偽装がわかったのか?
 どうやら、食べた人が「これはおかしい。味が違う」と気づいて問題にしたのではないようだ。 きっかけの多くは、内部告発によると思われる。
 お客としても、舌の感度以前に、ブランドを信用している面も強い。したがって外部からは、外部に不利益を与えるとしても、内部の問題、「会社の秘密」は、なかなか知りようがないということだ。
 消費者を欺く行為の情報を、消費者・国民に知らせたらといって警察にタイホされる事はない。
 ところが国家秘密保護法は、本来、主権者・国民がさまざまな判断をする上で知るべき情報を、公務員が国民に知らせたら、タイホされ10年以下の実刑が科せられる可能性がある。
 また、私たち市民やジャーナリストが、その情報をつかもうとすれば、これまたタイホされ5年以下の懲役になる可能性がある。
 何が特定秘密なのか?幅広い分野に関わるのに、事前には教えてくれない。まるで、地雷原を歩かされるようなものだ。
 それがわかった時は、「特定秘密」を踏み、“ボン!” タイホされた時だ。
 国家秘密保護法は、戦前は悪名高い治安維持法、軍機保護法、戦後はスパイ防止法、国家機密法など、表示を変え、今回の特別秘密保護法と偽装される。(写真:治安維持法で逮捕され虐殺された小林多喜二
 偽装とは⇒ウソ、だまくらかしだ。犯罪だ。
 世界で問題になっているNSAの盗聴問題。テロ対策といいながら同盟国の首脳を盗聴し、経済情報や技術の情報を盗んで、利益を不当に得ようとしている。
 スノーデン氏、命の危険を覚悟で事を明らかにした。これをアメリカ政府が犯罪者としえ捕らえようとするなら、世界の人々が米政府を世論で包囲しなければならない。その前に、安倍だ。