ポップコーンの表示に、遺伝子組み換えではない事が表示されています。TPPに参加すれば、米国のようにこの表示がなくなります。
昨日の続き、遺伝子組み換え問題について「モンスター食品が世界を食いつくす」(船瀬俊介著)の紹介です。
遺伝子組み換えにかかわって1988年にアメリカで「トリプトファン事件」が起きました。私は知りませんでした。必須アミノ酸入りのダイエット食品が販売され、1500人が健康被害を受け、38人が死亡する大惨事を引き起こしました。
販売した会社は日本の化学メーカーの昭和電工。この会社は新潟で水俣病を引き起こした会社で、よくよく問題のある会社のようです。
原因は、遺伝子組み合えで変異した微生物が致死性の猛毒のタンパク質を生み出したそうです。遺伝子組み換えは想定外の事が起こることを示しました。
昨日紹介した腫瘍ができたマウス、食べた遺伝子組み換えエサは「キング・コーン」です。米国のモンサント社が売り出している。
特徴は、①虫がつかないので農薬をまく必要がない。虫を殺す毒性が遺伝子で組み込まれており、いわば自分で自分に農薬をばら撒いている。
②除草剤への耐性を持っている。もちろんモンサント社の除草剤「ラウンドアップ」に耐性を持つ遺伝子を組みこまれている。
③収穫量が100年前の5倍だそうだ。
④マズイので食用には適さず、飼料用や加工用だそうだ。
ところがこの飼料を食べる牛や豚、鶏、魚、牛乳、タマゴ、加工食品や医薬品を通じて私たちの口に入ってくる。炭酸飲料などのシロップや甘味料にも使われている可能性があると著者は指摘する。
モンサント社は、世界の遺伝子組み換え種子の90%を独占している。
カナダのシェルブルック大学病院の調査で、キング・コーンの有毒成分が妊娠していない女性の69%、妊娠女性の93%から、胎児の80%から検出されたそうです。なんとも恐ろしいはなしです。