サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

遺伝子組み換えの巨大サケ③

 昨日のつづきで遺伝子組み合え本「モンスター食品…」のつづきです。
 通常の2倍で成長するサケ、米国のアクア社が開発。普通のアトランティック・サーモンに、成長の早いウナギの中間の「ゲンゲ」の遺伝子を組み込んだ。すると一年中成長ホルモンを分泌するため、狙い通り急成長した。名づけて「アクアアドバンテージ」サケ。体長が2倍、体重は8倍だそうだ。写真の通り。手前が天然、おくが遺伝子組み換え。

 当然、アクア社は政府に認可を申請中、今のところ米国政府といえども認可は慎重だそうだ。遺伝子組み換えは作物については栽培と販売を認めてきたが、動物についてはまだ認可していない。
 アクア社は認可を求めて動いているそうだが、認可がおりないでもカナダやパナマで養殖認可を獲得し、遺伝子組み換えサケを育てるつもりだと言う。養殖中に川にでも逃げ込んで天然物と交配して増えるかもしれない。そうなると生態系は乱れる事に。
 こんなサケが認可され表示がされなければ遺伝子組み換えを見分ける事ができない。切り身だったらなおさらだ。何も起こらなければいいが、遺伝子組み換えは何が起こるかわからない未知の世界。
 TPPに参加したら、日本人は、わからないうちに遺伝子組み換え巨大サーモンを食べているかもしれない