サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

森住卓さん「原発」講演

 誘われたわけではありませんが、写真家・森住卓さんの講演会がありまして、参加してきました。
 主催は「平和を願う念仏者の集い第9回と題した、「御同朋の社会をめざす運動」熊本教区委員会で、お寺のお坊さんなど仏教者の集まりのようです。何度も合掌ありまして、マルクス主義者もどきの私としては戸惑いましたが、とりあえず「原発がなくなりますように…」と、手を合わせて祈りました。
 配布された資料に、1991年12月の「戦時下の浄土真宗」なるものがありまして、本願寺派の過去の戦争協力が反省の歴史として書いてあります。
 どんな団体・個人でも、過去の過ちは口外したくないし、「そういう時代だった」と言い訳をする場合が多いなかで、この方たちの率直さには、敬服します。世界観はちがいますが、宗教家のあるべき姿を示していると思います。
 「念仏者として『過去の過ちを率直に認め』ずしては、真の平和の礎を築く事はできない」とあります。まったくその通りです。
 その過去の思いが、現在の、平和や核の問題での運動につながっているようで、その姿勢や想いに強い共感を覚えます。
 日本のマルクス主義者の多くは、戦争反対の主張を曲げなかったので、小林多喜二のように拷問され殺された人も少なくありませんでした。それが、現在の憲法九条を守る運動や原発反対の現在の運動に結びついています。
 さて森住さんの講演、写真をいっぱいみせてもらいました。たくさんある中で印象に残った写真は、小鳥の死骸と「オートグラフィ」とか言う、レントゲン写真のようなものです。
 お話では、飯館村で死んだ小鳥で、昨年春生まれて、今年の春に死んだらしい。透き通った写真にある黒い斑点や模様は、セシウムが溜まっていると説明されました。
 これは小鳥だが、犬やネコや、そして人間にも、溜まっているかもしれないと考えるとゾッとした。
 大飯原発が再起動を始めた。念仏者さんたちが主張するように、『過去の過ちを率直に認め』ずしては…」、安全も安心も築けない事を肝に命じるべきだろう。
 ヒロシマナガサキの国がフクシマの国になった。「○○○の国」となっては、日本はオシマイかもしれない。
 森住さんは、最後に希望として、「官邸前の市民集会」を紹介しました。希望はある。では今度の金曜日・夕方、下通り・パルコ前でお会いしましょうか。