原発を押し付けられたところではどこでも、住民が訴えて裁判が行われた。志賀原発の金沢地裁の一審判決ともんじゅ設置許可無効確認訴訟の差し戻し控訴審判決以外はすべて敗訴、志賀原発の裁判も高裁、最高裁で敗訴した。
私は、電力側に勝訴の判決を下した裁判官は、福島の原発事故を受けて、どう思っているか?と調べようと思っていた矢先、「毎日」が9月17日で特集し連載していた事を知った。さすがです。
今、商業紙の中で一番、原発問題を鋭く書いているのは「毎日」と私は思っている。記事では、原発裁判を担当した元裁判官36人に取材を依頼、10人が応じている。
専門外の裁判官が難しい判断を下す苦悩はあっただろう。しかし地震・津波国の日本で、国民の命と健康、経済や社会の発展に寄与するために、独立した判断が求められる司法としては、国策に添い「安全神話」を追認し、住民に敗訴を突きつけた40年だった。
判決を下した裁判官への判決は、福島原発の事故発生で地域住民と国民の安全を脅かしている点で、明確に下されたと言うべきだろう。はたしてどんな責任をとってくれるのだろうか?
原子力ムラに裁判官も入っていた。 毎日の企画GJでした。
毎日「原発-司法判断は困難 元裁判官10人が心情吐露」
「敗訴重ねた40年」
「退けられた訴え」1
「一生負う」2
「覆した住民2勝」3
「震災で態度一変」4
「国内初の本格訴訟」5
「司法の限界-訴訟どう変わる」6
大間原発の岐路