今日の「赤旗」14面です。
NHKで「下山事件」、ドラマ編とドキュメンタリー編で2回放送された。
私も観たけどたいへん見ごたえがあった。
碓井広義さんが解説しているが、驚きは、主任検事だった布施健が残した極秘資料を入手し、分析し、取材をしたこと。
さらに事件を策動した米国の関係人物らへのインタビューもある。
国鉄の下山総裁の殺害、込み入った事件化のウラには戦争遂行の目的が2つあった‥。
1949年当時、日本は戦争がやっと終わり、憲法も制定したが、国民は生活も苦しく、社会は混乱期。
戦争と軍国主義への反発と労働運動や民主化が進み、日本共産党など社会主義志向も強まるころ。
しかし米軍の占領下、米ソ冷戦が激化し、朝鮮戦争に向かう直前だ。
なにより朝鮮戦争の兵站基地となる日本での反戦運動は弾圧すべしとして、一連の弾圧・謀略事件が起こる。
米軍情報機関の「キャノン機関」や日本のの右翼・児玉(児玉機関)らが、下山国鉄総裁を拉致して殺害した。
戦前に「アカ」とレッテルを貼り日本共産党を弾圧した権力は、今度は米側に移り、さまざま事件をでっちあげ、共産党や労働組の仕業として逮捕・弾圧した。メディアはそれをいっせいに報道して、朝鮮戦争へと突き進んでいった。
同時に、下山総裁の殺害は。日本に朝鮮戦争の兵站の役割を果たさせるためだった。その役割を輸送網の国鉄が担うからという‥ストライキでも起こされたら軍事物資輸送、戦争ができないと‥‥。
それは知らなかった。番組スタッフさんお疲れ様でした。
それらの仕業は当時、役割を果たし、今日でも共産党が暴力革命を志向していると繰り返し流される。破防法の適用宣伝も、彼らの必要によって現在も繰り返される。
これらの連鎖は、やはり戦争へと導く。権力犯罪を暴き、主権者が認識し、後世に伝えないと。
(番組は録画してありますので‥)