サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「アメリカは日本を守らない」⑤空母キラー

アメリカは日本を守らない」--米軍最強という幻想--のつづきです。
 空母機動部隊は、米国にとって象徴的ともいえる打撃部隊で、様々な武力介入、戦争で相手国を打ち負かしてきた。
 中国にとって屈辱的な思いをさせられ、教訓にしなければならなかったのは、第三次台湾海峡危機だ。
ja.wikipedia.org
 1995年、2隻の米空母機動部隊を台湾海峡、沿岸に派遣された中国は、手も足も出せなくなり危機を収束させた。
 この恨みから、中国は空母保有に走るし、ミサイル開発、ついには空母キラーの対艦弾道弾の開発を急ぐことになる。
 かくして中国は経済力、技術力をつけ、空母や艦船を攻撃する弾道ミサイルを配備するに至った。
①中国の内陸部からDF-21DとDF-26ミサイル
 中国のタクラマカン砂漠には、米空母や艦船を模造した構造物おき、ミサイルの標的とするような実験を繰り返している。
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②超音速ミサイルであるYJ-12-空対艦ミサイルも配備。
極超音速滑空体(DF-ZF)が搭載される-DF17もマッハ5~10のスピードで対空母ミサイルもある。
④ミサイル魚雷--超低空を巡行し、目標の10キロ前で着水し、魚雷として目標に到達する
 
 など、著者の北村氏は、中国側ミサイルを紹介し、米国の艦船は、中国沿岸はおろか日本近海にすら近づけず、グアム沖、ハワイ沖に退避しておくしかないという。(写真DF17 ウィキより)
 原子力空母が沈められれば、数千名の将兵、優秀なパイロットが艦載機とともに海に沈むことになる。
 米軍は対抗策を考えているだろうが、これはイタチごっこと言うほかない。
 軍拡競争で、互いの国民の生活を圧迫し、なんら生産的ではない。
 軍拡競争、抑止力競争をやめ、平和共存へと進まないと、キリがない。国家の話し合いをすべきだし、関係国の国民こそ、話し合い、互いの安全と平穏、くらしの安心を確保すべきではないか。