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ケイト・ラワース「ドーナツ経済」のつづきです。
これまで、現在も成長は良いこととされ、人々は無限の成長に向けて、自分の自由な時間を減らしてあくせく働いています。
しかし、成長はどこまでつづくのか? 限界のある地球で。
物をたくさんつくるという事は、それだけどこかをほじくり返し、たくさん資源とエネルギーを使い、消費の後はどこかにたくさん廃棄している。
無限の物質生産はありえない。無限の廃棄もありえない。現代がまちがっている。
かつての時代では、別の考えもあった。
古代ギリシャでは「何ごとも ほどよくするのが肝心である」という言葉がある。
マオリの文化では古代、「人間の幸福は、精神的なものと、生態学的なものと、血族的なものと、経済的なものとが不可分に結びつきあったものとして理解されている」
アンデスの文化は、「よく生きる」「他者や自然との共存の中で生をまっとうする」ことに価値を置く世界観だそうだ。
幸福を全体の調和や均衡の中に見出す考えかたは、古代文化のシンボルにも表現されいるとし、ケイト氏は、下の図を紹介している。
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たしかに、成長一辺倒の右肩上がりのグラフではなく、つながったり元にもどるようなイメージだ。
地球は丸い、地球は球だ。一周すれば元に戻る。動的均衡。
元に戻るなら限界があり、その枠内で、その自然の枠内に人間活動を収めるべきだ。
人間は自然に育まれている事実にもとづき、自然に感謝しながら共同して生きる事こそ、幸福というものだろう。