サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

経済と環境 両立の道は-グリーン成長は幻想か?

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 上記、「朝日」(5/14)の記事は、とてもおもしろかった。引用し紹介する。
 最初に、セブン&アイの話が出てくる。
 成長著しく、全国に2万1000の店があり、グループ全体の電力消費は日本全体の0.5%を占め、CO2排出の95%が電力由来だそうだ。
 最新のセブン-イレブンの店舗は屋上に太陽光パネル、店内の電力消費は2013年に比べ43%も減らしていて、採算もとれている。
 会社では、2050年CO2排出の実質ゼロめざしていて、「事業拡大とともに環境負荷が大きくなった。経済成長とグリーンを両立させないといけない」と、釣流まゆみ執行役員は言う。
 経済成長とイノベーションで持続可能な豊かさめざす考え方。多くの国が進めている。
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 次に「脱成長」を唱える斎藤幸平氏がいう。
「国内で排出量が減っているように見えても、中国のような国に生産を押しつけ、環境負荷が見えなくなっているに過ぎない」と述べる。
「再エネ100%のコンビニなら24時間、開いていてもいいのか。そもそも、こんなにコンビニが多い社会がおかしいのではないか」と鋭い指摘。
 たしかに、深夜に街を回ってみると、どこそこコンビニが開いている。他にも、深夜営業のスーパーマーケットやレストランもある。ほとんどお客はいない。ムダな電気や労働の消費が行われていて、必要なものは、夕方までに買っておけば済むのに、と思う。
 残業で遅くなる人もいるが、この豊かな世の中、遅くまで仕事をしなければならないこと自体がおかしい。
 こんなでは、誰も幸せにならない。
 経済成長は、果てしなく進めてきた。しかし、多くの人々は生活に追われ、家族とゆっくり食事をする当たり前の時間すら奪われている。もう限界。地球も限界を超えている。システムチェンジが必要だ。