コミュニティ・オーガニジングの続きです。
本当はもうちょっとあるのですが、長くなったので、中間を飛ばして最後にしたいと思います。
新学期になって教頭先生から、「昼休みは本を読む時間」にすると言われ、昼休みの自由が奪われました。
さて、子どもたちはどうするか?
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これを大人社会の会社にたとえると、こんな風でしょうか。
社長から昼休みの12時40分から12時55分までは、「研修時間」にしますと、言われたらどうしますか?
組合があっても御用組合で、会社よりで、要求を突きつけない組合も多い。組合がない場合はなおさらです。
労働基準監督署に相談する手もあるかもしれませんが、会社側の解雇や嫌がらせがあり、孤立してしまい、うまくいく例は少ないでしょう。
子ども達のウンヌンの前に、ブラック企業・バイト、過労病・死など、法律違反が蔓延し、それを是正できていないのが私たちの大人社会です。
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小学生のカナメ達が、昼休みの自由をとりもどす運動は、さまざま議論しあって、「フリーダム・スクール・キャンペーン」と名づけました。
そしてイチから組織を作り、ストーリー作り、戦略・作戦を考え、つまりコミュニティ・オーガニジングをしっかり練り上げ、アクションを起こします。
行動には、替え歌をつくるなど、いくつかあるのですが、その行動をひとつひとつ盛り上げ、最後に教頭先生に突きつける行動をとります。
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それは、
全国学力テストの答案用紙に、みんなで、答えは書かずに、「自由な昼休みがほしい」と書いたことです。
「自由な昼休みがほしい」とたくさん書いた子もいれば、絵をで表現した子もいれば、作文にして書いた子もいました。
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さて、答案用紙を集めた先生、それを見た教頭先生は、それはそれはビックリ!。
右往左往するうちに「キンコーン カンコーン」と、チャイムがなり昼休みになりました。
子どもたちは校庭にでて「教頭先生、こっちに来てください」と呼びかけます。
呆然としている教頭先生に向かって、子どもたちは言います。(私、私たちのストーリー=パブリック・ナラティブ)
(マイさんの文、図は同書から)
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教頭先生は、生徒たちの話を聞き、自分の子どもの頃を思い出し、変わっていきます。
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「オカシイ」と思うことはたくさんある。でも、それを口にしない場合もある。これは「ユルセナイ」と強く思うこともある。それでも状況を変えられそうになくて、あきらめることもしょっちゅうある。
でも、そこに仲間づくりの科学的な運動論、組織論があれば、かなりの事ができるようになるようだ。
実際にそうやって、社会は少しづつ変わり、人々は歴史を作ってきた。
そんな「コミュティ・オーガニジング」です。どうぞ、本を買って学んで見てください。
大人が、会社で地域でそれぞれのところでやれば、子どもたちも、見ていて自然と学ぶでしょう。
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のhttps://communityorganizing.jp