今週の「赤旗」日曜版、見開きの気候危機の特集です。なかなか良い企画です。
江守正多(国立環境研)さんのインタビュー記事で、ティッピングポイント(温暖化の臨界点→連鎖反応)について、1~3℃、3~5℃、5℃以上のそれそれで、どんな地域の温暖化暴走が始まるのかの世界図が書いてあった。これは初めて見た。
1℃と言っても平均気温。北極や南極では、2~3倍上昇するので、2~3℃も上がることになる。2~3℃だったら6℃~9℃も上がってしまう。極域の氷が融けてしまう。
しかも、これは大気の気温であって、海も大気の熱を吸収しているので、実は膨大な熱をため込むことになる。
その熱は、線状降水帯や巨大台風となって現れるし、極域の氷を溶かし、太陽光を吸収して熱を貯める事になりさらに氷を融かす。
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江守さんは15年ほど前からウォッチしているが、システムチェンジについて語るようになったのは最近のことだと思う。時代と運動の流れに関係があると感じるなぁ。
江守さんが「脱資本主義」「ポスト成長(脱成長)」「弱者にしわ寄せがいく社会構造」などに言及しているのは、斉藤幸平さんらの影響があるかも…。一回、動画で対談(複数で)しているし。