ショック・ドクトリンのつづきです。
経済・社会におけるショック政策こそ、ミルトン・フリードマンの新自由主義の経済政策だ。
新自由主義政策が打ち出されで数十年。この経済政策の下、資本主義の収奪主義はさらに狂暴化し、今日、その転換が急務であるほどに格差と貧困を拡大している。
彼の著書「資本主義と自由」では、
①各国政府は利益の蓄積にとって障害となる規則や規制をすべて撤廃しなければならない。
②政府が所有する資産で企業が利益を上げられるものはすべて民間に売却しなければならない。
③公的プログラムにあてる予算は大幅削減しなければならない。
とし、
*税金は低く抑え、収入の多少にかかわりなく均一に課税する事 ➡消費税導入やぞの税率アップ
*企業は世界のどこでも自社製品を販売する自由が与えられる ⇒関税や規制の撤廃、モノやサービスの自由化
*自国の産業や所有権の保護の撤廃
*労働力を含め価格は市場の決定に委ねる
*医療、郵政、教育、年金などの民営化
これらはケインズ経済学のニュー・ディールを破棄する政策だった。
今日、この新自由主義・グローバル資本主義によって、貧富の格差が極端なまでに拡大し、気候変動を更に推し進め、パンデミックまで引き起こすことになった。