「赤旗」1/1に自然放牧のとても良い記事がのっていました。紹介します。
「廃用母牛」って知りませんでしたが、子どもを産めなくなったと判断された牛のこと。
そんな廃用母牛を買い取って自然放牧で育てているのが大分県別府・竹田市の山地竜馬さん夫妻。
どのように繁殖・育てられた肉牛が、私たちの食卓に並ぶか?ご存知でしたか?(私知りませんでした)
一般的に、繁殖農家が子牛を産ませるために飼育される母牛は、だいたい8年~10年の間に7回ほどの出産を経て「廃用」となり、食肉となるそうです。子牛は、肥育農家で2年ほどで大きく育てられ食肉用となります。
多くの牛は、勝手に人口受精させられ、出産させられ、大きくなったピーク時点で屠殺され短い牛生を終わらされます。
そして人は、一連の処理を他人に任せ、実態も知らずに牛を食べています。ここに分業の問題点があり、その経緯も知らないですます人間の身勝手と資本主義の問題点があります。
人口受精、出産、肥育、出荷、屠殺、加工の一連の牛を見る事があれば、多くの人は、目を背ける場面がたくさんあるでしょう。
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山地さんは、繁殖能力を失ったとされる「廃用母牛」を自然放牧と自然交配でよみがえらせる牧場、宝牧舎を営んでいます。
牛舎もなくストレスのない大地で、のびのびと草を食んでいる生活では、雄牛との交尾で、妊娠もするそうです。60頭の「廃用母牛」を自然放牧しながら、昨年は10頭の子牛を産んだそうです。
そんな自然放牧・自然交配で生まれた牛、また最終的に役目を終えた母牛の食肉なら、2倍3倍のお金を払ってもいいと思う。草原でのんびり草を食んでいる牛を想像しながら、感謝しながら、おいしく食べられると思うから。この冬、スキヤキのごちそうの時、人生を振り返るように、牛の牛生を想像してみてください。
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子どもの頃、農家だったうちにも黒牛を1匹飼っていた。
夕方、田んぼから草を刈ってきて、ワラを切り、豆かすを入れて餌をやるのが私の日課だった。
出荷するとき、トラックに乗るのをいやがる子牛、母牛は「モーモー」なくし、かわいそうだった思い出がある。牛舎は狭かったが、オヤジは牛を使って田んぼを耕し、川に連れて行って洗っていた。記事を見て、そんな事を思い出した。
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