サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

サピエンス全史① 絶滅

f:id:adayasu:20200202214242j:plain:w220:right 人類歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏の「サピエンス全史」を読み始めた。ちょっと古いが世界的なベストセラーだ。
 サブタイトルの『文明の構造と人類の幸福』の意味を考える事が大事かもしれない。
 サピエンスは、「ヒト(ホモ)属」に中の「賢い」意味の種で、現在、唯一生きている「ヒト」属の種となる。
  ただ、賢いかどうか? 甚だギモンだが、残虐な事は事実のようだ。
 実は、同じ「ホモ(ヒト)族で有名なネアンデルタール人は、同じくアフリカ出身の私たちサピエンス人が滅ぼしてしまったようだ。
 それを可能にしたのが、7万年前からサピエンス人に起こった「認知革命」だとハラリ氏は説く。今のヨーロッパあたりで生活していたネアンデルタール人は、サピエンス人より大柄でたくましく、同じくユーラシア大陸のアジア側に生活していたエレクトス人(直立した人)と同様に、200万年近く生き延びたのに絶滅させられたそうだ。
f:id:adayasu:20200209221557j:plain:left ただ、サピエンス人の歴史は、まだ20万年程であり、絶滅させてしまったネアンデルタール人を超えて生き延びる事は難しいだろう。
 他の種を次々と絶滅させるほどの強力な能力を持つサピエンス人を、絶滅させる種は現れそうにない。
  自滅への道を急いでいる。
 たしかに、直面する気候危機を回避する軌道のっておらず、これから数十年、数百年の短期間の「サピエンスらしさ=賢さ」が試されるところだ。限界があるなかで、賢さには、欲を制限する能力が必要のようだ。