昨日からのつづき「サピエンス全史」の紹介・引用(挿絵)です。
地球環境問題が現代の最重要課題ですが、本書で示してあるサピエンス人の歴史を見れば、解決策を見いだせない、解決策を実行できない現状に納得がいく。
- 作者:ユヴァル・ノア・ハラリ
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: Kindle版
「認知革命」で起こった事を表でまとめてあります。
サピエンス人は、バイソンやマンモス、大型動物を追って、世界各地に進出していった。
今や住みやすい地域以外に、砂漠の地帯、水上生活、高山・山岳地域、太平洋の島々、北極圏のツンドラまでサピエンスが生活しない土地は存在しない。こんな生物種は存在しなかった。
氷雪を超え、海を渡りオーストラリアや南米チリの南端まであっという間だった。
その間に陸上の大型動物を捕食し、絶滅させていった。
オーストラリア大陸では動物(体重50㎏以下)24種のうち、23種を絶滅させたという。ディプロトドンは、繁殖の期間が長く生まれる子どもが少ないので、人間の狩りに再生産が追い付かなかった。
マンモスの絶滅は良く知られている。アメリカ大陸ではオオナマケモノが絶滅させられた。他にもマストドン、ラクダの種、サーベルタイガーなども絶滅させられた。
キューバでオオナマケモノが絶滅したのは7000年ほど前の事。大陸よりも長く生き延びたのは、サピエンス人が島にやってくるのに時間がかかったからだ。 氷雪を超え、海を渡りオーストラリアや南米チリの南端まであっという間だった。
その間に陸上の大型動物を捕食し、絶滅させていった。
早くに絶滅させられていった陸上の大型動物に対し、海の大型動物であるクジラなどは長く持ったほうだ。だが今や、海の大型動物も絶滅の危機に瀕している。