レスター・ブラウンの「地球白書」は以前、プランBも含め2000年代初めの本を8冊ぐらい読んだ。
アマゾンで検索中に古いのがヒットし、安い中古本を読んでいる。
1986年版では、人口が50億人とかいてあり、35年間で27億人も人間が増えたことになる。
新型コロナウイルスが感染拡大で猛威をふるっていて、人類は戦々恐々としているが、多くの生物種・生態系、地球システムにすれば人類こそ、新型ホモサピエンスウイルスに見えるだろう。旧型のサピエンスどころの話ではない。
人口増と「豊かさ(欲望)」が、地球環境負荷の最大のものだろう。
書き出しに、地球には限界があり、人類にも「成長の限界」が訪れると、「ローマクラブ」が警告を発して15年、とある。
1986と言えば24年前、私もみなさんも24才も若かった頃、地球温暖化は警告がされていて、当時の大気中のCO2濃度は343ppmで、20世紀末には360~370ppmに上昇すると書いている。そして2030年までに工業化以前の2倍に達するとしている、と。
2倍の560ppmにはならないにしても、現状では30年までに2℃未満相当とされる450ppm通り過ぎて、500ppmには迫るかもしれない。
現在415ppmで、そこまで急上昇はしていないが、やはり近い数字である。
1986年のその後、リオ・サミットもあり、IPCCもでき議論もされ、京都議定書も決まったが、結局、科学者の警告をずっと無視して、現在に至っている。
レスター・ブラウンをはじめ、多くの科学者が運動が努力してきたが、人々愚かさのほうがうわまっているようだ。
残りの時間は、ほんのわずかだ。