驚くべきCIAの世論捜査(ニコラス・スカウ著)を読んでいます。
米国の他国への軍事的な工作がウラなら、オモテに現れる成果が世論操作、情報操作、メディア操作、両方とも、CIAの仕事。
長く潜伏していたビンラディンが見つかり殺害された事件があった。
衝撃的な映画のような映像でテロとの戦い勝利宣言のような報道だった。でも少し違うようだ。
ビンラディンの潜伏先-パキスタンの軍事都市アボタバードは、米国がつかんだのではなく、早くからパキスタンの治安当局のISIがビン・ラディンの身柄を拘束していたという。
報奨金目当てのISIの将校がCIAと交渉し、パキスタン内ではなく、アフガニスタン内に運んで処刑予定だったようだ。
ところが潜伏先を急襲した特殊部隊のへり1機が失速して横倒しになった。しかし急襲は成功し、その場で息子ら含め殺害、もう一機のヘリでビンラディンの遺体と資料だけ持ち去った。
これが事実だと記事にしたのは、シーモア・ハーシュ記者。ベトナム戦争でソンミ村の虐殺を明らかにした人だ。
- 作者: ニコラス・スカウ,伊藤真
- 出版社/メーカー: 集英社インターナショナル
- 発売日: 2018/08/07
- メディア: 新書
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