2/4「赤旗」日曜版1面7面に、憲法学者・慶応大名誉教授の小林節さんのインタビューが載っている。
もともと九条を変える「改憲」派の立場の小林さん。
今の憲法は、日本が戦争に負けて米国に押しつけられた憲法、と批判していて、その中心が9条だったはずだ。
今回のインタビューを見れば、かなり変わった印象だ。
おそらくそれは、アベ首相の安保法の強行が原因だ。
立憲主義を破壊して、安保法を通したからだ。
憲法学者としては、当然だろう。
同時に、
自衛隊の海外派兵が、現実的課題に感じられたから、その点がポイントだと思う。
本人さんは、前と変わっていないと思われるだろうが、
私には、かなり変わられたと思える。よいほうに。
小林さん
「憲法に明記されている国の機関は、衆院、参院、内閣、最高裁判所、会計検査院だけです。
警察庁も海上保安庁も、消防署庁も書かれていない。
『行政権』として書かれているだけです。
そのような中で憲法9条に『自衛隊』を書き込んだらどうなるか。
『天下の国軍』になりますよ。
文字通り海外で武力行使ができる国になる」
と、自衛隊の憲法明記の本質的な意味を語る。