機動師団化 不安と覚悟 5/2日「熊日」トップです。
憲法記念日を前にした憲法の連載としては、他紙にない良い角度だと思う。
憲法問題は、条文をどうするか?の議論集中しがちだが、条文が意味する「憲法改正事実」を明確にしながら論議することが必要だと思う。
安保法制の「立法事実」の中心は、集団的自衛権を行使できるようにすることだった。
安倍首相は、9条改定の前と後では、なにも変わらないと言い、憲法学者から、自衛隊違憲を論をなくすためと言っている。
これが憲法を変える目的の「憲法改定事実」なのか?
変わらないなら変える必要は全くない。しかし、実際には大幅に変える事を既成事実として進行させている。空母や長距離巡行ミサイル保持へと急いでいる。
「熊日」の記事は、4/23日付「社説」も含め、肝心なところが抜け落ちている。
他の記事と同様、米軍との関係だ。米軍のアジア戦略の下請け組織として、米軍と一体化しているからだ。この辺は、日本メディアはほとんどタブー視されている。
米軍は、日本防衛の任務は持たず、もっぱら自衛隊があたる事になる。
南西諸島の有事とは、南西諸島が戦場下する事を意味する。
中国が日本の離島に上陸して占領するなどという事態は、ほとんど想定できない。あるとすれば、自衛隊による、中国艦船の東シナ海への封じ込め作戦時だろう。
それは日本とは関係のない台湾危機の場合など、米軍戦略下に限られる。