サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

憲法施行70年-安倍首相の2020年改憲施行発言

 3日の「読売」に安倍首相単独のインタビュー記事が載り、その日に改憲団体集会へのビデオメッセージで安倍首相は、2020年に改憲を施行すると明言した。
 あと2年半。憲法を変える国民的な高まりもないのに、憲法擁護義務を負う行政府の長が改憲の旗振りをする。
 2019年の参院選との同時の国民投票にすると話もあるし、なんでもいいから、とにかく改憲したい、とい事だけのようだ。
 9条の1項2項に加え3項に自衛隊の明記をするという。何という文言なのかによるが…。
 現在、自衛隊は2項が禁止する戦力でないとする解釈だが、あえて明記するという事は、2項にふれているから明記するととれる。
 自衛隊が純粋の日本の領域で日本を守る実力組織なら矛盾はない。しかし情報も指揮命令系統も米軍にゆだね、ヘリ空母を持ち、空中給油機も持ち、対地攻撃ができるF35戦闘機を持つことにし、集団的自衛権が可能としている自衛隊の実態からして、加えようとしている3項は2項と激しく矛盾することになる。
 どんな文言なのかわからないが、3項として自衛隊を書き込めば、これまでの2項解釈以上の事が可能となり集団的自衛権が行使可能(フルに)、「自衛」の為の海外派兵も可能と言うのかもしれない。であれば、先日、ヘリ空母いずもが米輸送艦を護衛したような安保法、集団的自衛権行使は、現憲法違反の証明となる。
 さてこれから主権者の、主権者力が問われる3年間になる。
 一連の動きを進める倍総理の一番の頼りは、不安をかもしだしてくれる北朝鮮、中国の指導者となる。向こう側も同じだ。日本の指導者が「攻撃してくるかもしれない」と、同じ宣伝を強めている事だろう。