昨日のつづきです。悩める小選挙区熊本1区…。
自民・木原氏は論外だ。
先日、アベ首相がマック前に来た時、木原氏の演説を聞いた。改憲の話だ。
熊本地震の時に、救援や復興、給水、お風呂の提供などで頑張った自衛隊員を憲法違反だという人がいる。そんな事を言われないように憲法に自衛隊を書く、そんな話だった。
ごまかしとすり替えだ。反論はこうだ。
「震災で頑張っていただいた自衛隊員を海外に行かせて、戦場で戦わせる事、これが憲法9条違反だ」。だから南スーダンの内戦の地から、犠牲者が出るかもしれない事態になって自衛隊は帰ってこさせた。事が起こったら改憲プロセスに狂い生じるからだ。
自衛隊員、同じ危険な任務でも、国内と海外では意味合いは大きく違う。
アベ政権が狙う自衛隊の憲法明記は、他国への先制攻撃=集団的自衛権の行使を合憲化し、米軍指揮下での海外武力行使の根拠規定となる。海外派兵への新しい憲法解釈が広がるだろう。
先日、下通りで演説をしていた松野氏の話を聞いた。
演説では、集団的自衛権は認めない、専守防衛に徹するような、憲法「改正」を言っていた。木原氏よりは、まだマシ…。
戦力を持たず、武力の行使をせず、交戦権も持たないという、厳格な憲法9条2項の規定こそが、海外での自衛隊活動、武力の行使を禁止し、自衛隊員の命もギリギリ、そして運よく守ってきた。加害者になることもなかった。
9条になんらかのコトバを書き込めば、海外での武力行使の根拠にできる。それを求めているは、日本に任務を肩代わりさせたい米軍だ。
一例あげる。
危険なオスプレイを17機も自衛隊が買おうをしている。来年?、先に納品される5機が熊本空港・陸自高遊原に配備される報道がされた。
オスプレイは特殊な飛行機で、よく落ちる。沖縄配備の米海兵隊の24機のうち2機は落ち2機は故障した。
米軍は特殊作戦用の輸送機としてオスプレイを開発したが、目的は海兵隊の武力行使のためだ。へリより早く航続距離が長く、空中給油をして、他国の攻撃地の奥深くに攻撃部隊を下す事ができる。
日本を守るために必要な輸送機ではない。海外展開のための米軍への兵站に使われるのは目に見えている。
自衛隊の実態に即してみると、国内活動は合憲、米軍指揮下の海外展開は違憲、この2面性を持つのが自衛隊だ。しかし後者は、国民には知らされず、知られていない。
木原氏と松野氏、改憲はどちらも同じなんだが…。
多少の違いはある。
「アベ政権の下では改憲しない」この市民連合+4野党の合意は、意味も深く重要だ。
「改憲」の立場であっても共闘はできる。来年、アベ政権が憲法改悪の発議をしようとするときに抵抗できる共闘となる。
演説のあと、松野氏と立ち話をした。
少なくとも来年、アベ政権が憲法「改正」の発議をした場合、アベ政権下での憲法改正には乗らないでくれ、反対してくれ、と私は松野氏言った。
写真は全く変えない松野氏、所属政党は毎回変えるので信用しがたい面があるのも事実だ。
しかし、複雑な思いながらも松野氏を応援している民進党県連さんもいる。その人たち顔が思い浮かぶ。
市民+野党共闘の力、世論と運動の力こそ、悪い政治家は追いやり、ふらふらする政治家は「よりまし」にできる可能性はある。
私、だんだん傾きかけている。もう少し考える。