あなたは天皇の言葉に耳を傾けたことがありますか?
と、本の問いかけです。
わたしは正直、天皇の言葉を深くは考えたことはありませんでした。
どちらかと言えば、民主主義や国民主権の立場からして天皇制には賛成できず、遠い将来にはなくなっていくものと思っています。
現在の憲法下の象徴天皇制を積極的に変える意味はないし、それどころか自民党改憲草案には天皇元首化が書かれており、安倍政権は明治憲法下の天皇制に戻そうとしています。この動きにストップをかけるのが、いま国民に課せられた課題と思っています。
その立場から、明仁天皇の歌や言葉に込められた願いや思いを知るにつけ、新鮮な姿が浮かび上がってきました。それで私のこれまでの天皇観が、かなり浅かった事を恥じるに至りました。
戦争をしない国 明仁天皇メッセージ 矢部宏冶著を読んでよくわかりました。(引用します)
本の最初に紹介される言葉。
「普通の日本人だった経験がないので、何になりたいと考えたことは一度もありません。皇室以外の道を選べると思ったことは一度もありません」(1987年9月/即位お1年4ヶ月前、米記者の質問に回答)
それから40年前、学習院高等科の最初の英語の授業で出された課題、「将来、何になりたいかを書きなさい」に対して
I shall be Emperor [私は必ず天皇になります] と書いたようです。その頃の事を記者から質問され回答したので先の文です。
みなさんは、どう思われますか?

- 作者: 矢部宏治,須田慎太郎
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高1、15才