きのうに続いて、あなたは天皇の言葉に耳を傾けたことがありますか?(戦争をしない国 矢部宏冶著より)
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「ぼくは皇居内に住みたくない。
皇居はなるべく早く開放して、
大衆向きの公園に使ってほしい。(略)
天皇になっても、ぼくは街の中に住む」
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と、1959年、結婚式の4日前に友人に語っているそうです。(1959.4.5東京タイムス)
「街中に住んで、そこから「職場」に通いたい。そして勤務時間外は、普通の人間としてすごしたい」と。
この希望は、かなえられることにはなりませんでしたが、皇居の「東御苑」は1968年から一般公開されるようになったそうです。私も行ってきました。
昨日につづいて、考えさせられる天皇の立場です。
皇居から、外の世界に引っ越す自由がありません。住居の自由、職業選択の自由、言論の自由も選挙権もない。今は、年をとったからといって退職する自由もない。(いま譲位が議論されています) という事で、基本的人権が保障されていません。
しかし、明治憲法下の天皇=「神」とは違い、日本国憲法下の天皇は象徴天皇=人間です。
国民の総意の存在です。ならば国民の側がもっと積極的に総意を発揮し、西欧皇族のように、もっとな自由な存在になってもいいと思います。
その点で、今、主権者が総意を発揮すべきは、憲法の擁護でしょう。
安倍政権、日本会議などは、憲法を改悪し、天皇の元首化をしようとしています。天皇主義を装いながら、天皇の政治利用を企んでいます。
今の天皇の考えや思いを良しとしない偽りの天皇主義です。言論、表現の自由がない天皇に代わって、総意を示すべきではないでしょうか。