日米合同委員会の話です。もう一度、組織図をご覧ください。
その2番目に法務省大臣官房長とあります。で、この職に就いた多くの人物は、検事総長になっているそうです。(日本はなぜ戦争…矢部宏冶著より)
米軍人と法務省大臣官房長らの秘密会合なんて、占領国の軍人から、占領された国の官僚が命令を受ける関係に近いですよね、占領継続。ただし日本としてはあまりにも屈辱的なので、知られないようにしておこうとのことなのでしょう。
これらの占領下構造が、1953年3月30日の砂川裁判・東京地裁伊達判決=在日米軍は戦力にあたり憲法違反が、わずか9ヵ月もたたないうちに、米側・日本政府・田中耕太郎最高裁長官合作の逆転最高裁判決につながっている。
以来、米軍相手では、憲法が停止、人権も主権も守られない事態がずっと続いている。沖縄・辺野古の裁判も、法的には厳しい見方が広がっている。
考えてみると戦争がすべての出発点のようです。バカな戦争を仕掛けて、無残に負け、占領され、抵抗もせずに保身に走った、戦前の指導者らの現在に連なる姿が浮かび上がる。
主権者側からみれば、事実が隠され、既成事実されたことに馴らされて、根本的な戦争責任国民的総括がなされなかった事にあるように思える。