トランプ現象 答えのない問い との今日の「朝日」の大野博人編集委員の「日曜に想う」は面白かった。
米大統領選に向けた共和党の代表選びで話題になっているトランプ氏について、大野氏は、2002年のフランス大統領選の例を紹介する。
当時の右翼政党・国民戦線のルペン党首が人気を集め踊りだした。決戦投票で危機感を持った左派の支持者たちは、保守派のシラク氏の投票に回ったという。その時のスローガンが
「鼻をつまんでシラクに一票を」−なかなか面白いコピーです。これでルペンは敗れた。
ルペン氏の主張は「フランス人優先」であり、トランプ氏の「アメリカ・ファースト(米国第一)」と同じである
「もとより憎む相手を指し示すことが『いい答え』にはならない。結局、ポピュリスト政党に人々が求めているのは問題の解決よりもうっぷん晴らしの言説であるように見える」と大野氏。
他国民や移民の排斥、憎しみの煽りにのって、スカッとしているとしかみえない。
一方で日本、大阪維新への期待は、橋下氏がうっぷん晴らしをしてくれることへの期待であって、今や橋下再登板を待つまでは、冷めた状態が長引くだろう。
安倍晋三氏、タレント性がないのに高支持率を維持している背景には、ゆがんだ意識が底辺層にあるのかもしれない。
さて、どうすれば。
理性と論理がトピックスをまといイメージ化する…