サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

あわや核爆発 61年 米東海岸

 北朝鮮の核実験、ミサイルロケット実験後、北朝鮮、韓国、中国、日本の動きが報道されています。
 そんな中で、2/5付「朝日」に、落下事故 あわや核爆発との衝撃的な記事がありました。(岡田玄記者-引用・紹介します)
 1961年1月24日未明、大西洋をから戻りノースカロライナ州の上空を飛行中だったB52戦略爆撃機が空中分解、2つの水爆が落下した。

 この事故について英紙ガーディアンは2013年、水爆の4つの安全装置のうち3つが壊れ、残る1つでかろうじて爆発を防いだと伝えている。
 当時、爆発物処理に当たった米兵ジャック・レベルさんは、事故に関する政府の秘密指定の解除を受け、処理の模様を語り始めている。
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水爆の威力は、広島に投下された原爆の200倍以上だ」と言い、ニューヨークに地図に映し出し、「爆発したら1発で800万人がいなくなる。想像できますか?」と語っている。
 レベルさんは、自分が処理に関わった核事故がもうひとつあるが機密があり語れないという。そんな事故が当時、国民に知れたらどうなるか? そりゃー、国家は国民に隠すでしょう。相手国と、その国民の関係も同じ。
 いざとなったら、他国民の頭上で爆発させるはずの水爆は、事故で自国民の頭上で爆発しても同じく、何百万人が死ぬことになる。なんと愚かなことか。これも同じことが相手国にも言える。
 結局、それぞれの国民同士は、殺しあいたくないはずだ。
 しかし国家指導者は、互いの恐怖をあおり合い、それぞれの国民の支持を取りつける。恐怖の相互の依存関係にあると言える。諸国民同志は、融和と強調の関係にある。
 だから「だれの子どもも、ころさせない」⇒「だれの国にも核兵器は、自国の事故も含め、落とさない」。核も弾道ミサイルも、世界共通で、全面的に禁止し廃棄する国際条約が結ばれれば、諸国民は互いにハッピーだ。
 この間の実験で、北朝鮮から日本に、いつの日か飛んでくるかもしれない核弾頭ミサイルに不安な気持ちになる。当然、北朝鮮は、核実験もミサイルもやめるべきだ。
 だが、かつて水爆を積んで他国に落とすために爆撃機が飛び立った国は米国だけではない。広島・長崎の惨状を知る国・日本から、水爆を積んだ爆撃機が飛び立っていたことも、よく知る必要がある。明日はその話を。