今、特攻隊に関する本を3冊読んでいます。「昭和は遠く−生き残った特攻隊員の遺書」、「永遠のゼロ」、読んでしまいましたが「特攻と日本人」。
読み始めたばかりの「昭和は遠く」をちょっと紹介します。
松浦喜一さんという元特攻隊員。訓練飛行時間も少ないのに、富士から熊本の菊池飛行場へと初の長距離飛行。
その着陸地点の菊池飛行場(現在の菊池市)に着陸しようとした松浦さん操縦の「隼」は片側の車輪がでなかった。
宙返りなど、あれこれやったあと、やっと車輪がでて着陸できた。
松浦さんたち訓練生は、特攻隊志願への「熱望」「希望」「希望せず」のいずれかを選ぶを紙片の提出を求められた。
- 作者: 松浦喜一
- 出版社/メーカー: 径書房
- 発売日: 1994/05/01
- メディア: 単行本
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「もしも実戦で堂々と敵と渡り合えるように、もっと操縦訓練に励みたいと思う者がいたら、『希望せず』と書け」と。
普通は、「志願」か実質「命令」だった中でめずらしい事。
約100名中、十数人が「希望せず」と書き、そして特攻隊から外された。
松浦さんは「希望」と書いた。