サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

昭和は遠く−生き残った特攻隊員の遺書

   今、特攻隊に関する本を3冊読んでいます。「昭和は遠く−生き残った特攻隊員の遺書」、「永遠のゼロ」、読んでしまいましたが「特攻と日本人」。

 読み始めたばかりの「昭和は遠く」をちょっと紹介します。
 松浦喜一さんという元特攻隊員。訓練飛行時間も少ないのに、富士から熊本の菊池飛行場へと初の長距離飛行。
その着陸地点の菊池飛行場(現在の菊池市)に着陸しようとした松浦さん操縦の「隼」は片側の車輪がでなかった。
 宙返りなど、あれこれやったあと、やっと車輪がでて着陸できた。
 松浦さんたち訓練生は、特攻隊志願への「熱望」「希望」「希望せず」のいずれかを選ぶを紙片の提出を求められた。

昭和は遠く―生き残った特攻隊員の遺書

昭和は遠く―生き残った特攻隊員の遺書

  いろんな人がいるが、教官にも、こんな人もいたようだ。
 「もしも実戦で堂々と敵と渡り合えるように、もっと操縦訓練に励みたいと思う者がいたら、『希望せず』と書け」と。
 普通は、「志願」か実質「命令」だった中でめずらしい事。
 約100名中、十数人が「希望せず」と書き、そして特攻隊から外された。
 松浦さんは「希望」と書いた。