サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

「永遠の0」を読んで

 流行った時期からずいぶんたちましたけど
「永遠の0」を読みました。映画DVDも観ようと思っています。
 特攻隊員の死についていろいろ考えてみると、割り切れない思いがあり、その関連でこの小説も読んでみました。
 さて正直いって悪い小説には思えませんでした。いわゆる感動ものでもあります。
 なので本も相当に売れ、映画も売れました。若い人には感動を呼んだようです。
 作家は百田氏ですが、ちょっとイメージ的には想像できません。
 アマゾンのレビューは悪い評価が並んでいます。確かに過去に書かれた本の内容を取り入れているので、優れた盗作まがいの気もしました。
 もし、作家が別の人だったら、新人だったら? 評価はどうだったでしょうか?と思ったりします。
 日頃の百田氏の言いたい放題と違い、戦争や天皇制や軍部や賛美、アジア人蔑視や死の美化などは出てきません。少なくとも表現としては。
 妻子を思い命を惜しみながらたたかうゼロ戦パイロットの人物象に、できすぎの人物象としても、どんなメッセージを込めたのが百田氏に聞いてみたいところです。
 一度は出撃しながら生き残った特攻隊員だった松浦喜一氏の「昭和は遠く」を先に読んでいましたが、大きな違和感はありませんでした。