サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

生物多様性のはなし? イースター島

 枝廣さんの「生物多様性のはなし」のつづきです。60ページに太平洋の孤島のイースター島の話がでています。島を取り囲むように建てられた巨大な石像モアイで有名です。
 栄えた文明がなぜ崩壊したのでしょうか?
 わずか164平方キロの島には、5〜7世紀頃にポリネシアの人々が移住し、10世紀頃には1000人に達したそうです。
 16世紀頃に人口は6000〜1万人に達したようですが、その後は急減します。
 にヨーロッパ人が上陸したのは1786年で、約2000ほど人に減っていたそうです。
  今では3メートルほどの低木しかないそうですが、かつては大きな森林に覆われた自然豊かな島で、それは花粉を調べた結果わかったそうです。
 森は、川をつくり、森からの蒸発で雨を降らせ、イモ類などの作物がつくれたそうです。木の実や果実も実ったでしょうし、鳥や動植物もいたでしょう。
 文明の崩壊は、木を切りすぎて森林を崩壊させたことが原因のようです。1400年頃までには、森林がほとんどなくなり、自然の生態系サービスを受け取れなくなったのです。
 20トンから90トンまである巨大な石像モアイは、1000体にもおよぶそうです。
 石を切り出し、運ぶためにも、木は過剰に切り倒されました。
 モアイの建設は、宗教的儀式や部族間の抗争に使われたなど諸説あります。
 いずれにしてもイースター島人の文明の崩壊は、人口増と、それにともなう森林伐採など、島の豊かな自然を過剰に摂取して、多様な生態系を崩壊させた事が原因のようです。
 同じような事が地球規模で起こりかねません。それを今、わたしたち人間が起こしつつある、と多くの科学者が警告しています。
 過剰は摂取だけではありません。自然が処理できないほどの過剰な排出もそうです。温室効果ガスや化学物質、ブラスチック、放射性物質などもそうです。
 なんとか方向転換をしなければ…との思いがつのります。
 方向性は、学者のみなさんより、警告とともに発せられています。この認識が世界の人々に広まるかどうかがカギです。で、私もブログのテーマにして、書いているしだいです。