ちょっと前ですが6/30日「朝日」に、中国の環境NGO代表の馬軍(マーチュン)氏のインタビューでのった。
「『緑の中国』になれるか」−いい記事だったので紹介します。
中国は世界の工場となっているが、環境汚染がひどい状態だ。馬さんは昨年、アップルのiphoneやipadの部品工場が環境汚染を行なっていると告発し、改善させたようだ。
たしかに中国の企業は、環境意識も弱く、法整備も十分ではない。いくら求めても改善されないらしい。そこで部品発注元の巨大企業に、おたくの製品が作られている工場は、環境汚染を起こしている。これが広く知られたら消費者がどうおもうだろうか?…、と言ったようなかんじだろうか。
ドイツのシーメンス本社が問題工場に解決を求める手紙を出したり、ウォルマートが取引先の環境違反を点検したりして変化をつくりだしたそうだ。
ただアップルは、なかなか動かなかったらしい。亡くなったS・ジョブスは、この事を知っていたのだろうか?
馬氏らは、独自に現地調査し、『アップルのもうひとつの顔』と題してHPにアップ、10万回以上ダウンロードされた。1000人以上の消費者がアップルに手紙を書くなどし、NGOと交渉の結果、やっと変化は始まったらしい。
次に馬氏は、「緑の証券市場」を提案するらしい。上場企業や関連会社が環境汚染をしていないかどうか? データーベース化して、投資家に判断を促すようだ。
1党独裁国家で、圧力もあるだろうに、頑張っているNGOが中国にいる。期待したい。日本の多国籍企業についてのこんなNGO活動は、あまり聞かない。実際はどうなのだろう。