サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

資本主義VS気候変動③-汚染者負担の原則

  先日、「市場の失敗」について少し書きました。
 CO2排出は、市場の取引においてコストとして換算されるべきだと。
 もう少しはっきり言えば、「汚染者負担の原則」で、汚染にともなう責任をとるべきと言うこと。
 ナオミ・クラインの続きで、資本主義VS気候変動に「汚染者負担」のこう項目がありましたので紹介します。
 化石燃料企業は、自分たちの製品が地球温暖化の原因となっている事を知りながら、対策も取らず売って売って儲けてきた。
 2001年から2010年の10年間に9000億ドルの利益をあげたそうだ。その利益からコストを払ってもらう、それ何に使うからは自明だ。後に書く時にして。
 汚染者負担の原則から言えば、温室効果ガスを排出する、エネルギーを使う一般人もコストを支払うべきとなる。炭素税が一般的でわかりやすい。
 同時に貧困層など生活弱者には、税制や社会保障などの生活負担の緩和策もセットで行う必要がある。
 ナオミ・クラインが指摘する大口の石油消費者は米軍だ。2011年の1年間で米国防総省は、CO2換算で660万トンも排出した。
 新型コロナをみても、今や脅威は他国でなくウイルスだ。軍事費を減らし、戦闘機、爆撃機、戦艦、戦車減らして、訓練減らし、CO2排出も思いっきり減らすべきだ。これに中国もロシアも同調するよう米国が呼びかけ、新型コロナ軍縮条約でも結ぶべきだろう。
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 (記事と写真は関係ありませんが、メジロとハトと自転車)