サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

温暖化の被害は、世界大戦規模

 地球温暖化は、確実に進行し、これが人為的な結果である事は明らかだ。
 元々は大気中にあったCO2が直物の光合成によって取り込まれ、気が遠くなるような長い時間を経て、炭素を地中に固定化させた。人類は、これを地中から掘り出して燃やし、再び大気に放っているからだ。
 その温室効果ガスを毎年増やしつづけている。2010年で330ギガトンにも及ぶ。(炭素換算)
 結果、大気中の温室効果ガスはCO2換算で、産業革命前の280PPm⇒390PPm、1・4倍になって飛躍的に増大している。
 ヨーロッパで高く信頼されているスターン・レビュー(英国政府)-「気候変動の経済学」では、予想される被害は「世界大戦規模」だと指摘している。

 スターン氏は、気候変動をもたらし損害を与える温室効果ガスの排出が、コストとして価格に換算されない「市場の失敗」(外部不経済)を指摘。早期の温暖化対策は、受ける被害の1/20のコスト済むとして、対策を急ぐよう主張している。

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 地球をひとつの生命体にたとえる「ガイヤ理論」で有名なジェームズ・ラブロック氏は、このままますすめば、+2℃に抑えきらず、数十億人が犠牲になると指摘する。極端かもしれない。
 しかし、広大な北極海の氷を全部溶かしてしまおうとしている人類に、これから次々と訪れる悪循環の連鎖を止めるすべはないだろう。

 今世紀中に、全球温度が5℃6℃も上がったあがったら極地は10℃20℃の上昇だろう。数百年、数千年つづく事態に何をなせるだろうか。工学的な惑星の冷却? そらムリでしょう。ならば、急いで、
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 北極海氷>本日⇒ 3,683,281 km2 さすがに減少率は少し緩和。これからは部分的に氷結が増えたり、減ったりしながらも暫減していくと思われる。350万平方kmは、割り込む可能性が高い…。