中国「軍事強国」への夢- のつづきです。
米国の南北戦争は当初、北軍が劣勢だったようだが、リンカーンがは奴隷解放宣言(予備)を出し、戦争目的を奴隷の解放と位置付けた。
このことからフランスなどの国際世論を味方につけ、勝利へと導いた。
劉氏は当初、リンカーンの戦争目的は、①国家統一としていたが、②奴隷解放も加えることで戦局を変え、北側が政治的優位に立った分析している。
という事は、台湾めぐる過程でも、各国の態度や国際世論が大事という事だ。
この点で、南シナ海に面するアセアン諸国の動きは極めて重要だろう。
アセアン諸国は、中国側にも米国側にもつかず、話し合いで地域の平和維持を貫こうとしている。
日本共産党はアセアン諸国の外交を高く評価し、それを北東アジアにも拡大しようとするアセアンと同様の提案を続けている。
なぜか?日本の多くのメディアは提案を無視し、米国寄りの報道ばかり続けている。多くの国民はそれを知らされないでいる。
さて台湾をめぐり、中国側はどのような政治的優位性を打ち出そうとするのか?
劉氏は香港のように、米国が「1国2制度」だったことを強調する。
(写真:ウィキ)