サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

8月15日は何の日?

 アベ首相、総裁選の三選も確実視され、次の国会では、いよいよ憲法「改正」の審議をすすめ、発議のタイミングを狙っている。
 それは森友問題や加計問題を、うまくやりすごしたからだ。国民の多くは、安倍首相のゴマカシに怒っていたはず、なのに。
 日大アメフト問題、ボクシング協会問題などは、社会的に指弾されているのに…。
 肝心の政治の事になると、結局のところ権力者を許してしまう。こんな日本の「国民性」って、いつから?

 明日、73年目の8月15日を迎える。
 8月15日は何の日?
 一般に終戦記念日と言われている。戦争が終わった日、そういう印象。自然に終わったような、責任の所在があいまいになるような。
 実は、8月15日の前日の8月14日が大事です。
 ポツダム宣言を日本が受諾した日。ポツダム宣言の言葉は知られているが中味については十分理解されていないフシがある。
 米英など五ヶ国の日本への降伏通告の文書で、これを無条件に受け入れることを通告した。録音し、その事をラジオで国民に天皇が知らせた日が8月15日。王様が国民にオフレを出すように。
 自然に“終わった”のではなく、戦争を仕掛けて負けを宣言した。だから敗戦記念日
 その降伏文書に調印したのが9月2日、この日が正式の敗戦記念日。勝った米国などからすれば戦勝記念日。中国など、アジア諸国からすれば、日本の植民地・戦争支配から解放された日。

 日本国民も軍国主義から解放された日であるが、この認識は希薄だ。国民的に闘い取った解放ではないから、仕方がない。
 また、73年前の今日14日から、全国のあちこちで焚火が行われた。文書の焼却・隠ぺいだ。戦争犯罪を逃れるために。犯罪の自覚があったからだろう。
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 戦争の記憶を記録する。その事に心血を注いでこられた方が保坂正康氏。
 「戦場の体験者」①-沈黙の記録を読んでいますので、少しづつ紹介します。
 国内の戦争体験。主に被害者として。海外での戦争体験、主に加害者として。
 軍の作戦・指揮の戦争体験、戦場での殺すか殺されるかの戦争体験。中国やアジア諸国で何をやったのか。
 それぞれ、今の日本のあり方を共通のものを感じる。

戦場体験者 沈黙の記録 (単行本)

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