サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

8月15日「終戦」の日−ポツダム宣言の受諾表明の日

 今日は「平和ちょうちん行列」あり、久しぶりに参加しました。多くはない参加でしたが、私が20代で民青をやっている頃、山本あやさんらの発案でした。
 山本あやさんが体験した、「勝った、勝った」の戦争提灯行列に対し、「平和の祈り」のちょうちん行列として始めた事を思い出しました。
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 さて、昨日のつづきです。
 8月15日は何の日?
 ポツダム宣言日本の降伏のための定義および規約)を受け入れた(14日)ことを国民に知らせた日。誤った戦争を起こして負けて、戦争を終わらせた日となる。
 負けた日に劣らず大事なのは、戦争を米英などに仕掛けた日の12月8日。その前に中国への侵略戦争を行ったことなども、世界の常識として、何より当事国の国民として、キチンと認識すべきこと。
 今日から見て、ポツダム宣言で特に大事な条項は、
 「.日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を永久に除去する。無責任な軍国主義が世界から駆逐されるまでは、平和と安全と正義の新秩序も現れ得ないからである」だろう。
 いま日本で、戦後日本の出発点となったポツダム宣言違反が横行している。戦前、戦争を進めたの勢力の復活。日本国民を欺いて→→再び…、という気がする。
 保坂正康氏の著書-「戦場の体験者」②から引用して紹介する。
 南京虐殺にかかわった部隊の将校の話を聞いた、永井洋二郎の証言。
「〜倉庫の中に中国人をつめこんで、そこから何人かづつ引き出して揚子江の前に並べて機関銃で次々に殺害したのです。むろんここには兵士だけでなく、一般市民もいたわけですが、何隻かの船のスクリューを早くして川の流れを強くしていたので、死体は次々と流れていきます。それを終日続けた。死体は揚子江から海に流れていったことになり、その数は正確にはわかりません。こういうケースは伏せられています。なぜなら当事者が口にしないからですが、その分だけ彼ら兵士、将校の中には戦後になってもその記憶から抜け出ることができずに苦しんでいるものがいるのです」
 欺かれた、と言って済む問題ではないだろう。事実を、真実を知る努力をしないと、知らないうちに加害者になる可能性がある。オーム真理教の信者と同じ状態に、大半の国民がなっていた時代。
 はたして今、欺かれていないのか? 
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 日本の降伏のための定義および規約   (口語訳・ウィキペディアより。写真も)
  1945年7月26日、ポツダムにおける宣言
 1.我々合衆国大統領、中華民国政府主席、及び英国総理大臣は、我々の数億の国民を代表し協議の上、日本国に対し戦争を終結する機会を与えることで一致した。
2.3ヶ国の軍隊は増強を受け、日本に最後の打撃を加える用意を既に整えた。この軍事力は、日本国の抵抗が止まるまで、同国に対する戦争を遂行する一切の連合国の決意により支持され且つ鼓舞される。
3.世界の自由な人民に支持されたこの軍事力行使は、ナチス・ドイツに対して適用された場合にドイツとドイツ軍に完全に破壊をもたらしたことが示すように、日本と日本軍が完全に壊滅することを意味する。
4.日本が、無分別な打算により自国を滅亡の淵に追い詰めた軍国主義者の指導を引き続き受けるか、それとも理性の道を歩むかを選ぶべき時が到来したのだ。
5.我々の条件は以下の条文で示すとおりであり、これについては譲歩せず、我々がここから外れることも又ない。執行の遅れは認めない。
6.日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を永久に除去する。無責任な軍国主義が世界から駆逐されるまでは、平和と安全と正義の新秩序も現れ得ないからである。
7.第6条の新秩序が確立され、戦争能力が失われたことが確認される時までは、我々の指示する基本的目的の達成を確保するため、日本国領域内の諸地点は占領されるべきものとする。
8.カイロ宣言の条項は履行されるべきであり、又日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国ならびに我々の決定する諸小島に限られなければならない。
9.日本軍は武装解除された後、各自の家庭に帰り平和・生産的に生活出来る機会を与えられる。
10.我々の意志は日本人を民族として奴隷化しまた日本国民を滅亡させようとするものではないが、日本における捕虜虐待を含む一切の戦争犯罪人は処罰されるべきである。日本政府は日本国国民における民主主義的傾向の復活を強化し、これを妨げるあらゆる障碍は排除するべきであり、言論、宗教及び思想の自由並びに基本的人権の尊重は確立されるべきである。
11.日本は経済復興し、課された賠償の義務を履行するための生産手段、戦争と再軍備に関わらないものが保有出来る。また将来的には国際貿易に復帰が許可される。
12.日本国国民が自由に表明した意志による平和的傾向の責任ある政府の樹立を求める。この項目並びにすでに記載した条件が達成された場合に占領軍は撤退するべきである。
13.我々は日本政府が全日本軍の即時無条件降伏を宣言し、またその行動について日本政府が十分に保障することを求める。これ以外の選択肢は迅速且つ完全なる壊滅があるのみである。