映画「沖縄スパイ戦史」を見てきた。ぜひ、みなさんに観てほしい。そして他の人にも勧めてほしい。
戦争とは、軍隊とは何か、本質を知ることができる映画だった。
黙っていては、事柄は隠される。騙される。すべては強者の論理が支配する。
1944年、陸軍中野学校をでた42名のエリート将校ら密かに沖縄の各地に潜入。10代半ばの少年らを訓練し「護郷隊」称して、米軍へのゲリラ戦、攪乱戦を行わせた。強制移住によるマラリア地獄も生み出した。
誰がこんな作戦を考えたのか?
本土決戦への(本土決戦はなかったので国体護持)時間稼ぎ、捨て石の一貫として。
そのためには、少年だって騙して利用して、犠牲を強いる。そんな事実は、三上智恵監督らのように暴かなければ隠される。
映画は、歴史の事実として追いながら、現在、南西諸島へのミサイル部隊などの配備が進む自衛隊に現状も考察する。部隊は攻撃に対象となり、戦場の住民は利用される。
旧日本軍と今の自衛隊が同じとは言えないだろうが、武器を持つ実力組織には違いない。また、指揮官の命令どおりに動き、守る対象は住民ではなく、部隊(米軍・自衛隊)であり命令を下す国家だ。
戦前、戦争遂行のために作られた法律と同じような、「秘密法保護法」などがつくられてしまった。沖縄戦の本質を知らない、知らされないため、同じようなあやまちを繰りかえすかもしれない。
そうならないために、何をなすべきか?
どうぞ、映画をご覧ください。