昨日4日、立野ダムが試験湛水が満水なると聞き、カミさんと写真撮りに出かけた。
サーチャージ(満水)状態で、ダムの上部から水が流れていた。
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線状降水帯が阿蘇熊本市から阿蘇一体にかかって激しい豪雨をもたらせば、ダムは直ぐに満水になって、下の3つの穴からだけでは放水できず、上部からも激しく流れだすだろう。数年まに球磨川域を襲ったような洪水が起こりかねない。
心配なのは、そんな時に満水状態で写真のような杉山の斜面が、土砂崩れや山腹崩落を起こさないかだ。
そうなると大洪水に加え、ダム湖の水が津波のようにダムを超えて下流を襲わないか、だ。
また、満水時に地震が起きてのがけ崩れ、あるいは湖面が揺られて越水しないか? 何が起こるかわからない。
今日、足を運んだ観光客や熊本市の下流域住民は、そんな事は想像もしないだろう。
気候変動が激しくなり、何が起こるかわからない。もしも、が起こらない事を願うばかりだ。
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やたらと観光客が多かったと思ったら、カメラを持った人たちが多かった。
あちこちに三脚を構えていたが、狙いは写真のとおり。
満水状態でキャラ列車が鉄橋の上を通る時に「パシャ」を待っている。
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短期間かもしれないが試験湛水は、動植物に少なくない影響をもたらし、生態系の破壊につながる。
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貴重な柱状節理も橋の橋脚で無残な姿だ。
見る人も、自然破壊を感じる人は少ないないだろう。
残念としか言いようがない。
そのうち、自然の破壊的なしっぺ返しを受ける事になる。たぶん子ども達が。
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ダムストップの運動を長くやってきたので、ダム完成を前にして、悔しい思いだ。人々に関心も薄く、懸念を知らない事態に虚しい気がする。
願わくば、虚しいままに終わってほしい。懸念する災害が、ダムによる人災となって現れることがないように祈っておこう。