今日の「朝日」。西日本豪雨、愛媛県の肱川の水流が堤防を越え、650戸が浸水し、住民5人が犠牲になった。
川の上流の野村ダムが、あふれる危険性があり急激に放流した。
記事は、放流する情報が下流の住民にきちんと伝わったか?疑問を呈している。
ダムへの流入した㈬量と放水した量が同じだと、ダムの治洪水対策の効果はない事になる。
例の「想定外の豪雨だから」が、言い訳になるが、それでは住民の安全は守れない。
貯水による退避時間の確保もあるだろうが、津波のように一気に襲うダム放水も危険もある。また、ダム効果を理由に下流の河川改修などが疎かになる事もある。
田房ダムの水位がもういっぱい
立野ダムは常時貯水するわけではが、さまざまな豪雨のパターンでは対応できない可能性がある。
例えば、最初の激しい豪雨で、土砂崩れも起きて流木が流れ込み、放流穴を詰まらせる。→あとは激しく振ってもゆっくり降ってもダムは満水になりあふれる→激しい豪雨となれば流入水量をそのまま下流に流し、下流も洪水に近い状態になる→その状態でダム周辺の土砂崩れが起こればダム津波のようになって大きな洪水が下流を襲う。下流域の70万都市の熊本市。
私たちは、この危険性を繰り返し指摘し、タムの中止、検証を求めている。