サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

気候変動と環境危機-グレタ② 資本主義

 気候変動と環境危機: いま私たちにできること(河出書房・グレタ・トゥーベリ編著)。
 4180円もするので迷ったが、買ってしまった。さまざまな科学者が最新の研究結果を書いているとの事で、今読んでいる。
 ひとつ驚きだったのは、グレタさんが章ごとに書いていて、その内容が豊かで鋭い事だ。
 5年前、15才の時に学校ストライキを行い世界の若者に影響を与えた彼女だが、既に5年が過ぎた。
 大きな運動に広がり、気候危機への対策も毎年開かれ、各国も目標を持って温室効果ガスの削減に努力している、
 ハズだが、一向に結果が見えない。
 そして猛暑や森林火災、大洪水など、気候災害はひどくなるばかりだ。
 おそらくそれには、巨大なごまかしがあるのだろう。
  ---資本主義システム---
 彼女は書いている。
 世界の人口の上位1%にの再富裕層は、人類の半数の貧しい人びとの2倍以上の責任を、炭素汚染にたいして負っていると。
 また、工場を他国に移したり、国際航空や海運からの排出分を売買したり、
 国際的な目標を実現するためには、年間一人あたり何トンまで許容されるか? →1トンだ。
 北欧の国々は環境負荷を減らしている。だがスウェーデンでは9トンになるそうだ。(輸入品消費含め)
 アメリカでは17.1トン。
 グレタは言う。安い労働力を使って製品を製造し、人々を搾取しているだけでなく、それに伴う排出量も帳消しにしている‥と。
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 と事実をのべると、彼女を共産主義者呼ばわりするものが現れる。
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