サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

米空母母港化50年② 自衛隊は、米兵と住民のどちらを助けるか?

 横須賀が米空母の母港となり、艦載機の着艦訓練が厚木で頻繁に行われた。
 艦載機ファントムは、どこを攻撃するために? 地球の裏側のベトナムを爆撃するため。

 1972年9月27日、厚着を飛び立った一機のファントムが火を噴き、住宅地へ墜落した。
 住宅は火に包まれ住民が被害を負った。
 ファントムのパイロットは、パラシュートで地上に降りた。
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 自衛隊は、ヘリで救出に向かった。 
 自衛隊は、事故を起こした米兵を助け横田基地に送り届けたが、やけどを負い全身やけどを負った母と子ども2人は残された。
 Wikipediaでは、自衛隊が墜落現場に到着したときには、消防団が消火中だったとの事だが疑問も残る。
 しかし、米軍機の緊急事態を自衛隊は墜落前に受信していたはずで、警察や消防への通報など別の対処ができていたのではないか。そして子どもたちを優先して救出し、ヘリで病院に運べば助かったかもしれないとの裁判での証言もある。
 そもそも米軍機の事故をなぜ米軍が救出の対応をしないのか?
 それらの部隊は米軍には存在せず、自衛隊の仕事になっているのではないか? 東京の航空機管制は、日本ではなく米軍横田基地が持っている。
 3才と1才の子ども2人は全身やけどに覆われ亡くなった。母親も命はとりとめたものの回復せず、数年後に亡くなった。
 自衛隊に助けられた米パイロット2人は、横田基地から本国へもどり、罪は問われなかった。 
 単なる不幸な事故だった、では済まされない。
  これが自衛隊日米安保の実際であり本質だ。