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水俣の9月市議会で、日本共産党の平岡朱議員が一般質問の中で、福島原発「汚染水(アルプス処理水)」を汚染水と発言したことに対し、自民党会派の森川武治議員が発言の取り消し動議を9/21日に提出した。
結果、11対3の賛成多数で可決した。参政党の女性新人議員も賛成した。今後、水俣市議会では、汚染水と言う事は使えなくなった。
なんという事だろうか? 水俣病で苦しむ長い歴史を持つ市で。
水俣病被害者は、実害に苦しみ、漁師は魚が売れない「風評」にも苦しんだ。
だがその「風評」も、多くは健康被害の実害だった事が明らかになった。
それらは被害者・住民の運動と努力によって暴かれてきた。加害側は、隠し続けようとする、だから裁判に訴えるしかない、そんな体験を持つ水俣なのに。
自公政権は、汚染水とは使わずに、処理された「処理水」という言葉で安全のイメージを作り出したいのだろう。
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アルプス装置で処理されたとはいえ、トリチウム以外の様々な放射性物質を含む水を、汚染水と呼んでどこが間違いなのか? 「アルプスで処理された、放射性物質が残っている水」ならば、濃度はともかく汚染水でいい。100%安全と証明できるなら「処理安全水」と呼べばいい。
少なくとも、汚染水と呼ぶことを禁じる権限は誰にもないし、多数決で発言を封じることは議会にもない。
平岡議員も発言しているが、国会で汚染水と言う言葉を使って削除されたことはなく、水俣市議会ではこんな事が許されるのか? (写真「赤旗」2013年8月28日より)
ジャーナリストの青木理さんも、韓国の主要メディアは『汚染水』と報道し、アメリカやイギリスBBCなども放射性水と表現している。国内と国外の表現の違いをどう説明するのか? 世界が間違っているとでも言うのか。日本のメディアも「安全神話」を報道し、広告代をたっぷりもらい儲けてきたではないか。同じことの繰り返しか?
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東電は、廃炉を30年後と言っているがそれで済むはずはない。50年80年かかるかもしれない。その間、ずっと放射能水を出し続けて、生物濃縮はありえず、何十年後も安全だと、だれが保障できるのか?
今は安全かもしれない。数年は大丈夫かもしれない。しかし数十年後のことはわからない。もし実害が出た場合、だれが補償できるのか?
専門家の意見も分かれている。未来の予測が困難なら、念のために予防的に進めるのがあたりまえではないか。海洋排出以外に方法はいくつもあったのに。
なぜ?原発事故を起こした日本だけが「処理された水」のイメージにするのか?
そもそも「原発は事故は起こらないから安全だ」と繰り返し、国民に説明、説得してきたではないか。それは「原発神話」だった。
柏崎刈羽原発の事故を起こし、津波対策の警告がされたのに対応せずに、福島原発の事故を起こした東電、国の責任は、忘れずに問われなければならない。漁民との約束を破ることは許されない。
甚大な被害を起こした側は、老朽原発さえ60年間も動かそうとし、同じことを繰り返そうとしている。水俣市民み主権者国民もよくよく考えるべきだろう。
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