「生命・地球・未来」の続きです。
地球環境で人口の問題を語るのは、センシティブなことです。
人間が子どもを産み育て、増えていくことに、異を唱えるのは難しい。でもこの本では取り上げている。
著者にアッテンボロー氏が生まれたころ、地球上の人間は20億人もいなかった。
現在では80億人を超えた。生物の1生の間に、数が4倍になるって異常なことだろう。
国連の予測によれば、地球上の人間の数は2100年までに、最大で127億人になるという。
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環境問題を勉強し始めた16~17年前の頃、世界の人口は70数万人とかで、92万人でピークアウトすると記憶していた。
どんなものにも限界はある。その限界内で十分生きている。
1987年。
この年に、人間が1年間に消費した資源量が、1年間に自然に再生される量を上回ったようだ。
それは今日、1.7倍に及んでいる。
人口急増地域の課題は、貧困の撲滅であり、教育の充実であり、とりわけ女性の地位向上に託されている。
現在の資本主義社会の格差拡大、グローバルサウス収奪をやめさせることこそ求められている。
しかし、地球に住む生物で一方的に数が増えていくことには当然に限界があり、認識すべきことだろう。人間だけが許されるとは思えない。