熊本市長選の結果がでました。
当選は、自民、公明、連合などが推した現職の大西氏でした。
投票率は２８.６％で、史上最低です。
ただし男性（２人立候補）27.18％の投票率に対し、女性（１人立候補）で29.19％なので、女性の政治参加が高いといえます。
私たち「市民の会」が推した、ますだ牧子さんは、18,228票、得票率10.86％で、健闘しました。
４００億円もかかる市庁舎建て替えが大きな争点だっただけに、２８％しか投票に行かない有権者は、残念としかいいようがない。
国政で自公政権と対峙している主要野党系から対立候補が出ないことは残念だし、市庁舎建て替えに疑問も持つ保守系からも候補者が出ないことも残念でならない。
また、これら選挙の争点を押し出し、アジェンダ設定をすべきメディアがその役割を果たしたとはいえない。
選挙結果のテレビ報道も、RKKは最初から取材もし、ますだ候補も古木候補もコメントを流したけど、NHKは散会したあと遅れて取材に来て報道したが、他は、当選した大西陣営の報道のみで、論陣をはった対立候補の結果取材もしない（私が知った範囲では）。大差の結果でも、それぞれの候補者から一言のコメントぐらい報道しなきゃ。人員不足なのだろうが以前はそんなことはなかった。これはテレビ局側の劣化だろう。それを自覚していないかもしれない。
重要な対立点があるにもかかわらず、それらを体現した主要政治勢力のたたかいにならいないため、結果が見えてしまう有権者の関心の薄れもわかるが、でも主権者自覚の欠如というほかない。
アメリカの中間選挙の結果が明らかになりつつある。トランプ共和党圧勝の予想に反して、バイデン民主党が健闘し、上院で優勢を確保した。
要因は、投票に行った人が多かったこと、中絶問題や気候危機に関心を持つ女性や若者が投票に行き、民主党を支持した結果のようだ。ジェネレーションレフト、Ｚ世代の運動がこれらを後押ししている。
世界の変化に比べ、遅れる日本の主権者・国民の認識。本部のある韓国よりも統一協会の霊感商法、霊感献金の被害が多い日本。これは統一協会カルトと宗教右派と自民党が戦前回帰を進めている結果に思えてならない。それらに引っ張られている日本の主権者は憂慮せざるを得ない。
でもま、これからも頑張ります。とりあえずはよかったので。
