熊日の政経部、むかしはもう少しまともだった印象があるけど…。
6日から8日の「乱戦 比例の現場」特集。
なんと言えばいいか、わからん この見出し、この角度。
①「自民、公明 保守票争奪 複雑な構図」
②「立民、国民、維新 野党゛盟主”の座 争う」
③「共産、社民、新勢力 政党要件確保へ 必死」
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「熊日」の関心事は、自公も野党も誰が強いのか、勝てそうか、だけのようだ。まるでスポーツ解説と同じで、どの政党チームが勝つか負けるか、ばかりだ。
自公で誰が強いか、野党も盟主か政党要件‥‥ 政治が変わる上、県民生活が良くなるうえで、なんの意味もない。
熊本県民に、主権者県民の今の状態、そこからくる願いに対して、どの政党、候補者が、どんな政策で、どのように応えるのか?を紹介し、判断、選択を示すことが新聞の役割だと思うけど、誰が強そうか、勝ちそうか? ばかり。
もう一つの問題は、多くの報道が、これまでの政治がどうだったのか?、あれこれの分野で良かったのか、悪かったのか?検証が極めて少ないことだ。
とりわけ政権与党の過去の主張、政策に対する検証が弱い。選挙のたびに、課題がリセットされ、新しい「政策」比べばかりだ。
新商品比べのイメージ広告で、選挙が消費に成り下がっている気がする。これは与党に極めて都合がよい。過去の失敗やマズイ点が問われないからだ。その連続が経済的にも諸制度でも、日本の衰退を招いているのに、多くは気がつかず、是正されない。権力よりのメディアの責任は大きい。
以上のような結果、戦後一貫して自民党政治が続いている。わずかの政権交代はあったが本質は自民党政治。これからも、この構図は簡単に変わりそうにない。事実上の自民党政治の永遠化、実質的に独裁化と言ってもいいと思う。