「幻の本土上陸作戦」ーオリンピック作戦の全貌（ＮＨＫ番組「果てしなき殲滅」）ー中津海法寛著を買って読んだ。
オリンピック作戦の事は、保阪正康著の「本土決戦幻想」を６年前に読み、ブログに書いていたので知っていた。
今回、本屋でこの本を手にし、パラ読みしたら、驚くべき事が書いてあった。
オリンピック作戦とは、先の戦争で日本が８月１４日に降伏を宣言していなければ、米軍は日本の本土上陸を１１月１日に行う予定で、その上陸作戦のこと。
それは、沖縄への米軍上陸、地上戦を上回るような激しい殲滅作戦だった。
保阪さんの本にはなかったその内容とは、米軍は上陸作戦時に毒ガスを使用すること、さらに原爆を投下することなどが正式に議論・計画されていた。
中津海法寛氏は、それらを調査・取材し、当時の米陸軍参謀総長ジョージ・マーシャルの秘密文書や録音テープなどで明らかにした。マーシャルといえば、ヨーロッパの戦後復興計画の「マーシャルプラン」で知られ、そのことでノーベル賞も受賞している。恐ろしいことだ。
現在、中津氏は熊本のNHKに勤務ということで、一回、講演でもお願いしたい気がしている。人吉・球磨の海軍基地の関係で。
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