サスティナビリティ考

地球環境、持続可能、政治・経済・社会問題などについて書いています。 メール kougousei02@yahoo.co.jp

ショック・ドクトリン アジア通貨⑧

 ナオミ・クラインのショックドクトリンの下巻を読み始めた。上巻につづいて紹介したい。
f:id:adayasu:20210811214423j:plain:right 新自由主義は、アジア各国を襲った。1990年代の後半の事だ。
 インドネシア、タイ、韓国、フィリピンが攻撃の対象となり、特に市民や労働者が多大な犠牲を被った。
 マレーシアだけは、マハティール首相がこれに抵抗し、国民は難を免れた。
 米国のヘッジハンドは、通貨の空売りをやったり、投資の引き上げの脅しをかけ、経済を混乱に陥れ、その後、公共部門の民営化を行わせ、安く買いたたいたり、企業買収を行い、緊縮経済を押しつけた。
 米国のラムズフェルドやベーカー元国防長官、チェイニー元副大統領、イギリスのメージャー元首相など、そうそうたるメンバーが会社役員などとして、これに関わった。
 当時、アジアの通貨危機は知っていたが、こんな新自由主義者のショック掠奪があったとは知らなかった。