ナオミ・クラインのショックドクトリンの下巻を読み始めた。上巻につづいて紹介したい。
新自由主義は、アジア各国を襲った。1990年代の後半の事だ。
インドネシア、タイ、韓国、フィリピンが攻撃の対象となり、特に市民や労働者が多大な犠牲を被った。
マレーシアだけは、マハティール首相がこれに抵抗し、国民は難を免れた。
米国のヘッジハンドは、通貨の空売りをやったり、投資の引き上げの脅しをかけ、経済を混乱に陥れ、その後、公共部門の民営化を行わせ、安く買いたたいたり、企業買収を行い、緊縮経済を押しつけた。
米国のラムズフェルドやベーカー元国防長官、チェイニー元副大統領、イギリスのメージャー元首相など、そうそうたるメンバーが会社役員などとして、これに関わった。
当時、アジアの通貨危機は知っていたが、こんな新自由主義者のショック掠奪があったとは知らなかった。