ヤマモモです。
河内の山里に集金に行った家の庭にヤマモモがなっていました。まだ青いのですが家の人に言って枝をもらってきました。
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この季節、子どもの頃のオヤツがよみがえり、ヤマモモの木が気になります。
この時期はビワとスモモとヤマモモぐらいしかオヤツらしいものはなかった。
迫の山(さこんやま)という地域の畑の上に大きなヤマモモの木があって、この時期に実をつけていた。粒は大きくないが、子どもらが大木によじ登ってヤマモモの実をほうばった。
今の子どもらが食べると酸っぱくて食べないだろう。でも、当時の子どもらにはケーキもお菓子もほとんどないので、少し甘酢ぱくあれば、おいしかった。さて労働は?
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今の子どもは親の、貨幣を得るための交換価値の労働力を売った対価の賃金で買ってきてもらった商品を食べる。砂糖や甘味料、生クリームたっぷり、そりゃー甘いだろう。
私たちの子どもの頃は、自らが使用価値の労働で山に行き、高い木によじ登り、実をほうばる。親は介在しない。木の登ろうが、つけけようが大人は関心なし。
子どもらは与えられた自然と社会を享受し、甘酸っぱい?酸っぱ甘い? の相対的美味しさに満足していた。
本質的な幸福論で言えば---
それは言うまい。
短なるひがみかもしれない。でも環境負荷は小さい。
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実は我が家に植えたヤマモモがいっこうに実る気配がありません。2本ないと実がつかないとかいう話を聞きますので、もらってきたヤマモモを挿し木してみました。おそらく根が出ることはないでしょうけど。